パチュリー、ウッ

D
なにやら「残留」手続きは不要らしい。
よくわからんが、そのまま履修すればいいとのこと。
帰り道、憤懣やるかたない憎きスギ花粉をケツドラムのテンションで地面に叩きつける車軸のような雨に感謝しながら、そもそもなんで大学に来たのかと考えていた。
大卒というステータスが欲しかった。学びたいことがあった。夢のきゃんぱすらいふを送りたかった。やれること皆やりたかったから。入れたから。なんとなく。。
あーねぇ。こんなん言い方やな。とにかくなんかしらののっぴきならない事情があったわけじゃない。明鏡止水の境地に至りてその判断一点の曇りなし、なんてこと一度もないしな。
面白いことをたくさんしたい〜♪じゃないがそんな意気揚々と生きようよってリリックに感化されていた厨坊となんら変わらぬ精神性を抱いたままだ。「なんでやねん!」な世界が変わることに期待する季節を過ぎて、「誰がどうとかホントめんどくせぇな。すべて責任感と行動力」だって気づいて自分が変わることを目指して、「やれることみなやっちゃたらほらなーんもやるきしねー」って何もかもが面倒くさくなって、ただただライフラインの完備された、欲求の4段階をすべて満たすような、ぷらいばしーと適温が保たれた空間内で、今もコーヒーをおいしく頂戴している。
無性に腹が立ってきた。
嫌いなものがないことに。
敵が見えない。
パチュリー、ウッ。